狂った隣人たち
ダンボール
翌日の朝。
家族4人で朝食を食べているときにくるみは祐次の家にお邪魔することを家族へ伝えた。
「隣の家に入るの?」
真っ先に質問してきたのは母親だった。
パンを食べる手を止めて真剣な表情でくるみを見ている。
「うん。でも、お茶をしたらすぐにおいとまするから」
「本当に大丈夫なのか?」
次に質問してきたのは父親。
同じように深刻そうな表情で、不安も滲ませている。
「大丈夫だと思う。なにかあったら、すぐに逃げてくるから」
くるみは自分自身に言い聞かせるように答える。
祐次と2人きりの時間を共有できる嬉しさがある反面、やっぱりどこかで大きな不安も抱えていた。
本当にあの家に入って大丈夫なのか。
入った自分も頭がおかしくなって誰かを殺したりするんじゃないか。
そんなよくない妄想がかき立てられるのだ。
「くるみにとって一世一代のチャンスなんだと思う。応援してあげようよ」
まさか聡子が助け舟を出してくれるとは思っていなくてくるみは驚いたように聡子を見つめる。
「くるみ、頑張っておいで。なにかあっても絶対に助けてあげるから」
聡子の力強い言葉にくるみはうなづいたのだった。
家族4人で朝食を食べているときにくるみは祐次の家にお邪魔することを家族へ伝えた。
「隣の家に入るの?」
真っ先に質問してきたのは母親だった。
パンを食べる手を止めて真剣な表情でくるみを見ている。
「うん。でも、お茶をしたらすぐにおいとまするから」
「本当に大丈夫なのか?」
次に質問してきたのは父親。
同じように深刻そうな表情で、不安も滲ませている。
「大丈夫だと思う。なにかあったら、すぐに逃げてくるから」
くるみは自分自身に言い聞かせるように答える。
祐次と2人きりの時間を共有できる嬉しさがある反面、やっぱりどこかで大きな不安も抱えていた。
本当にあの家に入って大丈夫なのか。
入った自分も頭がおかしくなって誰かを殺したりするんじゃないか。
そんなよくない妄想がかき立てられるのだ。
「くるみにとって一世一代のチャンスなんだと思う。応援してあげようよ」
まさか聡子が助け舟を出してくれるとは思っていなくてくるみは驚いたように聡子を見つめる。
「くるみ、頑張っておいで。なにかあっても絶対に助けてあげるから」
聡子の力強い言葉にくるみはうなづいたのだった。