狂った隣人たち
怒号
弘人が暴れた翌日は日曜日だった。


祐次と父親が止めに入ってから弘人は大人しくなったけれど、暴れた原因がわからない。


母親に聞いても突然暴れだしたとしか言わなかった。


当の弘人は自分の部屋に引きこもって、出てこなくなってしまったのだ。


なにが原因でああなったのかはわからないけれど、このまま無視しておくわけにはいかなかった。


また今回みたいなことが起これば、次は誰かが怪我をしてしまうかもしれないのだ。


母親ひとりで暴れている弘人を抑えることができるとも思えない。


あの時の弘人は小学5年生とは思えないくらいの力が出ていた。


昨日のことを思い出しながら祐次は当番医を調べていた。


土日祝日、時間外などでも対応してくれる病院だ。


だけど正直何科にいくべきか悩んでいた。


内科?


心療内科?


でも、もしかしたら外科かもしれない。


自分たちが知らない間に脳に損傷があって性格が激変したとか、いろいろと可能性は考えられる。


「とりあえず内科に行ってみようか」
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