ママの手料理 Ⅱ
彼女の両手がこれまた最新型の機関銃とスタンガンを手に取ったのを見た俺は、良く分からない事を叫び散らかしながら一瞬で後退した。
そんな中でも1発左胸に撃ってみたけれど、その弾は彼女の手にしたスタンガンに弾き飛ばされて。
『嘘だろ…?何だよこいつの身体能力、手の動き異次元過ぎるだろうが』
銀子ちゃんの拍子抜けした声が聞こえるけれど、そんな感想は求めていない。
「銀子ちゃん今すぐこっち来て、これはやばい…俺は助かっても確実に仁が死ぬ!」
何度か撃っているのに、防弾チョッキを着ているのかなんなのか、彼女は倒れる事無くこちらに弾丸をぶっぱなしてくる。
俺達も防弾チョッキを着ているけれど、防備の前に武器数が桁外れに違う。
意識がどこかに飛んで行ってしまったのか、全く動いてくれない仁を引きずるように動かしながら、俺達はじりじりと後退していった。
銀子ちゃんお手製のドローンに射撃装置が付いていない事が、今になって悔やまれる。
「っ……いやあああもう紫苑ちゃん何処ぉぉお!?」
最期の足掻きだと言わんばかりの声量で叫んだ俺が、銃の最後の1発を彼女の鎖骨付近に打ち込んだその時。
「お止め下さい、ご主人様!」
廊下の反対側、つまり染井佳乃の奥から誰かの大声が聞こえ、それと同時に信じられないスピードでおたまが飛んできた。
そんな中でも1発左胸に撃ってみたけれど、その弾は彼女の手にしたスタンガンに弾き飛ばされて。
『嘘だろ…?何だよこいつの身体能力、手の動き異次元過ぎるだろうが』
銀子ちゃんの拍子抜けした声が聞こえるけれど、そんな感想は求めていない。
「銀子ちゃん今すぐこっち来て、これはやばい…俺は助かっても確実に仁が死ぬ!」
何度か撃っているのに、防弾チョッキを着ているのかなんなのか、彼女は倒れる事無くこちらに弾丸をぶっぱなしてくる。
俺達も防弾チョッキを着ているけれど、防備の前に武器数が桁外れに違う。
意識がどこかに飛んで行ってしまったのか、全く動いてくれない仁を引きずるように動かしながら、俺達はじりじりと後退していった。
銀子ちゃんお手製のドローンに射撃装置が付いていない事が、今になって悔やまれる。
「っ……いやあああもう紫苑ちゃん何処ぉぉお!?」
最期の足掻きだと言わんばかりの声量で叫んだ俺が、銃の最後の1発を彼女の鎖骨付近に打ち込んだその時。
「お止め下さい、ご主人様!」
廊下の反対側、つまり染井佳乃の奥から誰かの大声が聞こえ、それと同時に信じられないスピードでおたまが飛んできた。