ママの手料理 Ⅱ
「人様のベッドを占領してよくそんな事言えるな」
俺をゴミと同然の様な目で睨みつけているくせに、彼は素直に俺の隣に潜り込んできた。
「え、だって琥珀が自分の過去の話してくれたのは俺の事好きだからでしょ?」
「……話になんねぇ、寝る。俺に何もすんなよ」
爛々と蛍光灯の光が灯る中、彼は横向きになって俺に背を向けた。
「付き合ってないんだから何もしないよ!OASIS攻めの前日も我慢したし」
想い人は狸寝入りでもしているのか、返事はなかった。
おやすみ、とだけ呟いて俺も目を瞑る。
好きな人と一緒に寝るなんて興奮して目が冴えるものだと思っていたけれど、深夜だからかすぐに眠気が襲ってきて。
「……いい加減、目覚めてくれよ」
深い奈落の底の世界へ踏み出した時に聞こえた声は、夢か現実か。
(いや、これから寝るのに目覚めてくれって何事?)
やっぱり馬鹿だね、琥珀は。
俺は声をあげて笑い、夢の中へと吸い込まれていった。
俺をゴミと同然の様な目で睨みつけているくせに、彼は素直に俺の隣に潜り込んできた。
「え、だって琥珀が自分の過去の話してくれたのは俺の事好きだからでしょ?」
「……話になんねぇ、寝る。俺に何もすんなよ」
爛々と蛍光灯の光が灯る中、彼は横向きになって俺に背を向けた。
「付き合ってないんだから何もしないよ!OASIS攻めの前日も我慢したし」
想い人は狸寝入りでもしているのか、返事はなかった。
おやすみ、とだけ呟いて俺も目を瞑る。
好きな人と一緒に寝るなんて興奮して目が冴えるものだと思っていたけれど、深夜だからかすぐに眠気が襲ってきて。
「……いい加減、目覚めてくれよ」
深い奈落の底の世界へ踏み出した時に聞こえた声は、夢か現実か。
(いや、これから寝るのに目覚めてくれって何事?)
やっぱり馬鹿だね、琥珀は。
俺は声をあげて笑い、夢の中へと吸い込まれていった。