ママの手料理 Ⅱ
謎にテンションが高くなった俺は布巾をテーブルに置き、そこに置かれた紙ナプキンを1枚手に取った。
見ててね、と言い、持っていたボールペンで数字を書いていく。
104 2525
「どういう語呂合わせ?」
湊に聞かれないように、レジのカウンターから身を乗り出した紫苑ちゃんが小声で尋ねてくる。
「これね、104 2525(天使 にこにこ)っていう語呂なの!やばくない?めっちゃ覚えやすくない?」
溜めに溜めて、ドヤ顔でそう伝えると。
数秒間ぽかんと口を開けていた彼女は、次の瞬間吹き出した。
「だから、何かあったらここに電話していいよ!お店でNo.1のホスト出して下さいって言えば俺出れるから!」
釣られて笑いながら付け加えると、
「確かに覚えやすいけど、絶対何があっても電話しないからっ…!」
笑い上戸な彼女は、カウンターに頬杖をついて顔を覆いながらそう返してきた。
その後、笑顔で殺気を放つ湊に俺がみっちり叱られたのは言うまでもない。
「ちょっとパパの手料理行ってくるね!仁さん困ってたら手伝ってくる!」
それからまた数時間が経った。
おやつの時間が過ぎたからか、客足も数十分前よりは遠のき始めている。
あれからレジ打ちを俺と交互に行っていた紫苑ちゃんが、欠伸をして立ち上がった。
見ててね、と言い、持っていたボールペンで数字を書いていく。
104 2525
「どういう語呂合わせ?」
湊に聞かれないように、レジのカウンターから身を乗り出した紫苑ちゃんが小声で尋ねてくる。
「これね、104 2525(天使 にこにこ)っていう語呂なの!やばくない?めっちゃ覚えやすくない?」
溜めに溜めて、ドヤ顔でそう伝えると。
数秒間ぽかんと口を開けていた彼女は、次の瞬間吹き出した。
「だから、何かあったらここに電話していいよ!お店でNo.1のホスト出して下さいって言えば俺出れるから!」
釣られて笑いながら付け加えると、
「確かに覚えやすいけど、絶対何があっても電話しないからっ…!」
笑い上戸な彼女は、カウンターに頬杖をついて顔を覆いながらそう返してきた。
その後、笑顔で殺気を放つ湊に俺がみっちり叱られたのは言うまでもない。
「ちょっとパパの手料理行ってくるね!仁さん困ってたら手伝ってくる!」
それからまた数時間が経った。
おやつの時間が過ぎたからか、客足も数十分前よりは遠のき始めている。
あれからレジ打ちを俺と交互に行っていた紫苑ちゃんが、欠伸をして立ち上がった。