ＬＯＶＥＢＡＤ～ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚～

岡崎社長の言葉に甘えて、私はそのキングベッドの真ん中で眠った。


寝室の扉がノックされる音で、目が覚めた。



「文乃ちゃん、起こしてごめん。
アレ買って来たから、とりあえず調べて。
それから、色々と話そう」



「はい…」


けっこう深く眠ったからか、体調がかなり良くなったのが分かる。


ただ、油断は禁物で、ゆっくりと体をベッドから起こす。


寝室から出ると、リビングのソファーには、私服姿の永倉副社長が座っていて。


「え、なんで居るの？！」


思わず、そう声を出してしまう。


永倉副社長は不機嫌そうに私を睨んで来る。



「俺が呼んだの。
やっぱりちゃんとみー君も交えて話さないとって」


岡崎社長の言う事は、そうなのかもしれないけど。


けど、いきなり呼ぶ？！



「お前、本当に妊娠してんの？
それに、俺の子供って」


永倉副社長は相変わらずそんな感じで。


今のこの感じが、前ならムカついたのかもしれないけど、
今は心が不安定だからか、それに酷く私は傷付いてしまった。


それが、私の顔に出てたからか、
永倉副社長はバツが悪そうに私から視線を逸らした。



「はい。これで調べて来て」


岡崎社長から、妊娠検査薬の箱を手渡される。


「分かりました」


それを、受け取る。


とりあえず、妊娠しているのかそうじゃないのか、ハッキリとさせよう。