LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
「三咲、私…」
「何?」
「ううん」
今、私は三咲に好きだと言おうとした。
「何?そうやって言い掛けて言わないとか」
「三咲と結婚して良かった」
そう言うと、三咲はちょっと驚いたようで、すぐに照れ臭そうにしている。
「…うん。俺も文乃と結婚して良かった、と思ってる」
そう、笑っている。
またこの人の事を、私は好きだと思っていて。
またこの人に恋をしていて。
それは、前よりもずっと好きになっている。
妊娠して、良かった。
でなければ、今こうやって三咲と結婚なんて出来なかっただろうから…。
そんな事を、思ったからなのだろうか?
だから…。