LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
定時になり、私は退社すると、
そのままレディースクリニックへと行く。
今日も一時間程待たされて呼ばれ、内診を受けるけど。
「…稽留流産です」
すぐに、そう告げられた。
なんだか、本当に全てを失ったような気持ちで。
その後は、呆然と、医師の話を聞いていた。
今日は金曜日なので、明日の朝一に病院に来て、前処置をし、午後から、お腹の亡くなった胎児を取り出す手術をするらしい。
「明日、急に都合が付かないのならば、
週明けでも」
「いえ…。明日で大丈夫です」
「では、こちらの手術の同意書を、明日一緒にお持ち下さい」
そう言って渡されたその同意書には、
配偶者の名前を書く欄もある。
三咲にサインして貰わないといけないの?
そう思うけど、この流産の事を三咲には、話さないわけにはいかない。
この同意書のサインを頼むのと一緒に、それを話そう。
その後は、手術の為に採血をして欲しいと言われて、違う部屋へと通され、その処置を受ける。
「あなたが、悪いわけじゃないから」
年配の、その女性の看護師さんは、
採血の前に、スツールに座り俯いている私にそう声を掛けてくれた。
その言葉に、涙が溢れ出して、止まらなくなった。
本当に、私が悪いわけじゃないのだろうか?
今回、妊娠を知ってすぐは、どうしようかと、私はこの妊娠を困っていた。
そして、最近、三咲と上手く行き出したら、
妊娠して良かった、そのおかげで三咲と結婚出来たから、なんて思って。
お腹の中の子供の事を、そうやって利用したみたいになって。
そんな私だから、今回、流産したんじゃないだろうか…。
そのままレディースクリニックへと行く。
今日も一時間程待たされて呼ばれ、内診を受けるけど。
「…稽留流産です」
すぐに、そう告げられた。
なんだか、本当に全てを失ったような気持ちで。
その後は、呆然と、医師の話を聞いていた。
今日は金曜日なので、明日の朝一に病院に来て、前処置をし、午後から、お腹の亡くなった胎児を取り出す手術をするらしい。
「明日、急に都合が付かないのならば、
週明けでも」
「いえ…。明日で大丈夫です」
「では、こちらの手術の同意書を、明日一緒にお持ち下さい」
そう言って渡されたその同意書には、
配偶者の名前を書く欄もある。
三咲にサインして貰わないといけないの?
そう思うけど、この流産の事を三咲には、話さないわけにはいかない。
この同意書のサインを頼むのと一緒に、それを話そう。
その後は、手術の為に採血をして欲しいと言われて、違う部屋へと通され、その処置を受ける。
「あなたが、悪いわけじゃないから」
年配の、その女性の看護師さんは、
採血の前に、スツールに座り俯いている私にそう声を掛けてくれた。
その言葉に、涙が溢れ出して、止まらなくなった。
本当に、私が悪いわけじゃないのだろうか?
今回、妊娠を知ってすぐは、どうしようかと、私はこの妊娠を困っていた。
そして、最近、三咲と上手く行き出したら、
妊娠して良かった、そのおかげで三咲と結婚出来たから、なんて思って。
お腹の中の子供の事を、そうやって利用したみたいになって。
そんな私だから、今回、流産したんじゃないだろうか…。