LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
「んー、父親はいつも現金かな?
ポン、と100万くらいくれる。
一枝君は、車やこのマンションの部屋もそうだけど。
時計とかかな?」
訊くんじゃ、なかった。
「他は?
ほら、成瀬さんとか?」
「成瀬君は、いつも物じゃなくて、
二人で飲みに行って、そこ奢ってくれる感じかな?」
あ、良かった。
それくらいなら、私でも全然出来る。
そして、そう話す三咲の顔が嬉しそうなのを見て、
この人は私が気持ちを込めて贈ったプレゼントならば、なんでも喜んでくれるんだろうな、と思った。
「後は…えっと…」
そうやって言葉に詰まる三咲を見て、
あ、と思う。
この人、けっこう女性関係が乱れていた事を、思い出した。
私と結婚してからは、浮気とかはないとは思うけど…。
その前は…。
「三咲のセフレ達は、どんな物をプレゼントしてくれるの?」
そう、満面の笑みで訊いてみる。
「文乃、なんか勘違いしてない?
いや、言葉に詰まったのは、ちょっと…」
眉尻を下げて、困ったような表情。
「え?何?」
「実は、毎年、香苗女史も俺に誕生日プレゼントくれるんだよね…」
「うん…」
そうなんだ、とは思うけど。
何故、三咲が困っているのか分からない。
「くれるようになったのは、俺が今の会社に来てからなんだけどね」
「うん」
香苗さんが、うちの会社の社長の岡崎社長の秘書になったのは、
三咲がこの会社に来る前からだと思う。
多分。
香苗さんは私の直属の上司の神沢課長の奥さんだから、香苗さんと私はプライベートで少し話す機会があったけど。
香苗さんがいつから岡崎社長の秘書なのかはよく知らないな。
「なんで、俺の誕生日にプレゼントくれるんだろうって?」
「え?担当してる岡崎社長の弟だからでしょ?」
そう言うが、それってちょっと変なのかな?って気もしない事もないけど。
「もちろん、香苗女史が俺に特別な感情を抱いているとか、思わないよ。
ただ、今まで3回貰ったんだけど、いつも虎の何かなんだよね。
虎のぬいぐるみ、虎のティシャツ。
去年は、虎柄のハンカチ…。
なんで、虎なんだろう?って」
「虎…」
香苗さん、虎が好きなのだろうか?
ポン、と100万くらいくれる。
一枝君は、車やこのマンションの部屋もそうだけど。
時計とかかな?」
訊くんじゃ、なかった。
「他は?
ほら、成瀬さんとか?」
「成瀬君は、いつも物じゃなくて、
二人で飲みに行って、そこ奢ってくれる感じかな?」
あ、良かった。
それくらいなら、私でも全然出来る。
そして、そう話す三咲の顔が嬉しそうなのを見て、
この人は私が気持ちを込めて贈ったプレゼントならば、なんでも喜んでくれるんだろうな、と思った。
「後は…えっと…」
そうやって言葉に詰まる三咲を見て、
あ、と思う。
この人、けっこう女性関係が乱れていた事を、思い出した。
私と結婚してからは、浮気とかはないとは思うけど…。
その前は…。
「三咲のセフレ達は、どんな物をプレゼントしてくれるの?」
そう、満面の笑みで訊いてみる。
「文乃、なんか勘違いしてない?
いや、言葉に詰まったのは、ちょっと…」
眉尻を下げて、困ったような表情。
「え?何?」
「実は、毎年、香苗女史も俺に誕生日プレゼントくれるんだよね…」
「うん…」
そうなんだ、とは思うけど。
何故、三咲が困っているのか分からない。
「くれるようになったのは、俺が今の会社に来てからなんだけどね」
「うん」
香苗さんが、うちの会社の社長の岡崎社長の秘書になったのは、
三咲がこの会社に来る前からだと思う。
多分。
香苗さんは私の直属の上司の神沢課長の奥さんだから、香苗さんと私はプライベートで少し話す機会があったけど。
香苗さんがいつから岡崎社長の秘書なのかはよく知らないな。
「なんで、俺の誕生日にプレゼントくれるんだろうって?」
「え?担当してる岡崎社長の弟だからでしょ?」
そう言うが、それってちょっと変なのかな?って気もしない事もないけど。
「もちろん、香苗女史が俺に特別な感情を抱いているとか、思わないよ。
ただ、今まで3回貰ったんだけど、いつも虎の何かなんだよね。
虎のぬいぐるみ、虎のティシャツ。
去年は、虎柄のハンカチ…。
なんで、虎なんだろう?って」
「虎…」
香苗さん、虎が好きなのだろうか?