裸足のシンデレラは御曹司を待っている
広めの浴槽はふたりで入っても窮屈に感じない。
それでも、背中や腕、太ももに直哉の肌が触れる。後ろから抱きすくめられ、彼の熱い唇がゆっくりと首すじを伝う。その感覚に腰の奥が甘く痺れた。
そのうえ、惜しみないほどの甘いささやきを耳元で囁かれ、本当にのぼせてしまいそう。
甘く蕩けた耳に「遥香、好きだよ」とまた聞こえてくる。
たっぷりの愛情を注がれて、長い間眠っていた女性としての本能が呼び起こされる。心の片隅にあった固い蕾の花が色づきほころび始めたような気がした。
「あっ……」
耳にかかる熱い息に思わず甘い声が漏れた。耳介に舌が這い水音がする。
目を開けるとガラス窓に反射した自分の姿がシルエットになって見えた。
そこには、男と女が映っている。
「遥香、ベッドに行こう。優しくしたい……」
「ん……直哉さん」
溶けた頭で返事にならない返事をした。
まだ、乾ききっていない髪にタオルで拭いて、バスローブだけを羽織りベッドルームに移った。
ベッドに腰を下ろした直哉の膝の上に「おいで」と招かれ、おずおずとそこに座れば、直哉が嬉しそうに微笑む。
「今夜は、むしゃぶりついていいよ」
そんな事をいう直哉の腕に身を寄せた。
それでも、背中や腕、太ももに直哉の肌が触れる。後ろから抱きすくめられ、彼の熱い唇がゆっくりと首すじを伝う。その感覚に腰の奥が甘く痺れた。
そのうえ、惜しみないほどの甘いささやきを耳元で囁かれ、本当にのぼせてしまいそう。
甘く蕩けた耳に「遥香、好きだよ」とまた聞こえてくる。
たっぷりの愛情を注がれて、長い間眠っていた女性としての本能が呼び起こされる。心の片隅にあった固い蕾の花が色づきほころび始めたような気がした。
「あっ……」
耳にかかる熱い息に思わず甘い声が漏れた。耳介に舌が這い水音がする。
目を開けるとガラス窓に反射した自分の姿がシルエットになって見えた。
そこには、男と女が映っている。
「遥香、ベッドに行こう。優しくしたい……」
「ん……直哉さん」
溶けた頭で返事にならない返事をした。
まだ、乾ききっていない髪にタオルで拭いて、バスローブだけを羽織りベッドルームに移った。
ベッドに腰を下ろした直哉の膝の上に「おいで」と招かれ、おずおずとそこに座れば、直哉が嬉しそうに微笑む。
「今夜は、むしゃぶりついていいよ」
そんな事をいう直哉の腕に身を寄せた。