裸足のシンデレラは御曹司を待っている
ないちゃー(本土の人)である直哉にみんなの視線が集まると、隣に座っている私まで緊張してくる。
人懐っこそうに見える仲間も実は結構人見知りなのだ。だからさっきまで囃し立てていたヤジも飛ばないし、一瞬会話が止み静かになった。
琉球グラスに泡盛を注いだ直哉が、グラスを持ち上げゆっくりと話だした。
「今日は、城間さんのご招待で参加させて頂きました。隣にいる安里遥香と婚約致しました柏木直哉と申します。5年前に結婚の約束をしたまま、東京で事故に遭い、遥香には大変な苦労を掛けました」
ここまで話すと、真哉の父親では?と仲間たちがザワザワと話しだす。それもそうだ、今まで真哉の父親の事を聞かれても仲間には話したことは無かった。
直哉の視線は、息子である真哉に注がれた。真哉は大人の話に飽きてしまって、さっきからゲームに夢中だ。けれど、視線を感じたのか顔を上げ満面の笑みを投げかけた。直哉はニコッと微笑み返し、そして、視線を戻し話を続ける。
「皆さんもお察しの通り、遥香の息子、真哉の実の父親です。二人には苦労かけた分も、これからは大切にします。今まで二人を支えてくださった皆さんには、感謝とお礼を申し上げます。いつも笑いが絶えない温かな家庭を遥香と真哉と共に築き上げていきたいと思っております」
人懐っこそうに見える仲間も実は結構人見知りなのだ。だからさっきまで囃し立てていたヤジも飛ばないし、一瞬会話が止み静かになった。
琉球グラスに泡盛を注いだ直哉が、グラスを持ち上げゆっくりと話だした。
「今日は、城間さんのご招待で参加させて頂きました。隣にいる安里遥香と婚約致しました柏木直哉と申します。5年前に結婚の約束をしたまま、東京で事故に遭い、遥香には大変な苦労を掛けました」
ここまで話すと、真哉の父親では?と仲間たちがザワザワと話しだす。それもそうだ、今まで真哉の父親の事を聞かれても仲間には話したことは無かった。
直哉の視線は、息子である真哉に注がれた。真哉は大人の話に飽きてしまって、さっきからゲームに夢中だ。けれど、視線を感じたのか顔を上げ満面の笑みを投げかけた。直哉はニコッと微笑み返し、そして、視線を戻し話を続ける。
「皆さんもお察しの通り、遥香の息子、真哉の実の父親です。二人には苦労かけた分も、これからは大切にします。今まで二人を支えてくださった皆さんには、感謝とお礼を申し上げます。いつも笑いが絶えない温かな家庭を遥香と真哉と共に築き上げていきたいと思っております」