裸足のシンデレラは御曹司を待っている
「私は、家で食べてきました。お仕事しないとクビになっちゃいます。ご協力をお願いします」
あんまり近づき過ぎないようにしないと……。
自分の心に言い聞かせ、直哉の返事を待たずに掃除に行こうと、キッチンの脇から浴室に続くドアに手を掛けた。
すると、私の顔の横から直哉の手が伸び、そのドアを抑える。
ひゃー、リアル壁ドン⁉ いやドアドン?
背中に直哉の気配、すっぽり腕の中に閉じ込められ彼からエキゾチックな香水のトップノートが香る。そして、耳元に艶のある低音ボイスが響く。
「会計は部屋付で、明日の朝はふたり分で用意して、一緒に食べてくれる?」
直哉の腕の中に閉じ込められてしまって、そんな耳に息がかかる距離で囁かれ腰が砕けそう。
私の防御力の低さったら………アウト。
「わ、わかりました。明日はご一緒させていただきますっ」
「それと、話し方も」
「あ、はいっ」
「ん、じゃあ、ごはん食べてるね」
直哉の手が離れ解放される。頬の火照りが収まらない。
パタパタと急いで浴室に入り、邪念を振り払うようにゴシゴシとタイルの床を磨く。視線を上げると開放感のある窓の外で木々がざわめいていた。
自分よりも年上なのに甘え上手? いや、甘えられているようで、いつの間にか彼の思い通りに従わされている気がするっ。
あんまり近づき過ぎないようにしないと……。
自分の心に言い聞かせ、直哉の返事を待たずに掃除に行こうと、キッチンの脇から浴室に続くドアに手を掛けた。
すると、私の顔の横から直哉の手が伸び、そのドアを抑える。
ひゃー、リアル壁ドン⁉ いやドアドン?
背中に直哉の気配、すっぽり腕の中に閉じ込められ彼からエキゾチックな香水のトップノートが香る。そして、耳元に艶のある低音ボイスが響く。
「会計は部屋付で、明日の朝はふたり分で用意して、一緒に食べてくれる?」
直哉の腕の中に閉じ込められてしまって、そんな耳に息がかかる距離で囁かれ腰が砕けそう。
私の防御力の低さったら………アウト。
「わ、わかりました。明日はご一緒させていただきますっ」
「それと、話し方も」
「あ、はいっ」
「ん、じゃあ、ごはん食べてるね」
直哉の手が離れ解放される。頬の火照りが収まらない。
パタパタと急いで浴室に入り、邪念を振り払うようにゴシゴシとタイルの床を磨く。視線を上げると開放感のある窓の外で木々がざわめいていた。
自分よりも年上なのに甘え上手? いや、甘えられているようで、いつの間にか彼の思い通りに従わされている気がするっ。