裸足のシンデレラは御曹司を待っている
陽太が、眠っている真哉をそっと抱き上げ目を細める。
「シンもだいぶ重たくなったな」
「もう4歳だもんね。子供の成長って早いわ」
自宅までのわずかな距離でもさすがに15キロを超えた寝ている子供を運ぶのは大変だ。
陽太に抱かれた真哉はムニャムニャと幸せそうに夢の中。
すると、1台の車が私たちの横をすり抜けていく。
どこかに食事にでも行って帰ってきたのだろうか。直哉の車だった。
一瞬、ドキンと心臓が跳ねる。真哉を見られてしまったのでは?
あ、でも横に陽太がいる。見られたとしても自分の子供だとは思わないだろう。
「遥香……今度は間違えるなよ」
「うん、わかってる。私も大人になったしね」
自宅に帰るのにこんなに不安になるなんて……。
でも、私の事なんてきれいサッパリ忘れちゃっているみたいだから、何食わぬ顔で過ごせばいい。
例え、どんなに胸の奥が痛んだとしても、泣いてなんていられない。私には守るべきものがある。
「シンもだいぶ重たくなったな」
「もう4歳だもんね。子供の成長って早いわ」
自宅までのわずかな距離でもさすがに15キロを超えた寝ている子供を運ぶのは大変だ。
陽太に抱かれた真哉はムニャムニャと幸せそうに夢の中。
すると、1台の車が私たちの横をすり抜けていく。
どこかに食事にでも行って帰ってきたのだろうか。直哉の車だった。
一瞬、ドキンと心臓が跳ねる。真哉を見られてしまったのでは?
あ、でも横に陽太がいる。見られたとしても自分の子供だとは思わないだろう。
「遥香……今度は間違えるなよ」
「うん、わかってる。私も大人になったしね」
自宅に帰るのにこんなに不安になるなんて……。
でも、私の事なんてきれいサッパリ忘れちゃっているみたいだから、何食わぬ顔で過ごせばいい。
例え、どんなに胸の奥が痛んだとしても、泣いてなんていられない。私には守るべきものがある。