裸足のシンデレラは御曹司を待っている
心の浮き沈みが激しくて胸が苦しい。
なぜ連絡をくれなかったのか、なぜ自分は捨てられたのか、直哉の口から聞くまでは、きっとこの思いに囚われたままなのだろう。
お風呂の掃除をしながら視線を上げ窓の外を見る。生い茂った緑の木々が風で揺れざわめいていた。
リネンやシーツの交換も終わり、洗濯の専門業者に出すための袋にしまい、ふぅっと息を吐く。
キッチンに戻ってお客様である直哉のためにコーヒーを入れ始める。すると、食事の終わった直哉が視線を向けた。
「今日の予定の話をしたいので、コーヒーを二人分入れて一緒に飲みませんか?」
「はい、かしこまりました」
案内を頼まれているから断ることも出来ない。
出来上がったコーヒーをカップに注ぐ手に緊張が走る。
カップをソーサーに乗せ、そのまま直哉の前に置いた。
そして、向かいの席に腰を下ろし、ソーサーに乗せて置いた砂糖とミルクを注ぎスプーンでかき混ぜる。
カップを持ち上げた直哉の視線が私の手元を見ていた。
なぜ連絡をくれなかったのか、なぜ自分は捨てられたのか、直哉の口から聞くまでは、きっとこの思いに囚われたままなのだろう。
お風呂の掃除をしながら視線を上げ窓の外を見る。生い茂った緑の木々が風で揺れざわめいていた。
リネンやシーツの交換も終わり、洗濯の専門業者に出すための袋にしまい、ふぅっと息を吐く。
キッチンに戻ってお客様である直哉のためにコーヒーを入れ始める。すると、食事の終わった直哉が視線を向けた。
「今日の予定の話をしたいので、コーヒーを二人分入れて一緒に飲みませんか?」
「はい、かしこまりました」
案内を頼まれているから断ることも出来ない。
出来上がったコーヒーをカップに注ぐ手に緊張が走る。
カップをソーサーに乗せ、そのまま直哉の前に置いた。
そして、向かいの席に腰を下ろし、ソーサーに乗せて置いた砂糖とミルクを注ぎスプーンでかき混ぜる。
カップを持ち上げた直哉の視線が私の手元を見ていた。