裸足のシンデレラは御曹司を待っている
キッチンに入り、ウエルカムドリンク入れていた。彼の希望はホットコーヒーをブラックで。
外とつながるような大きな硝子窓、リビングテラスの長椅子にゆったりと腰を下ろしている様子はリアル王子。
少し緊張しながら彼の前にあるローテーブルの上にコーヒーを置いた。
「お待たせいたしました。本日のご予定はお決まりですか? 近隣のレストランのご予約や観光などサポートさせていただきます」
直哉はパッと顔をほころばせた。その魅力的な笑顔に惹きつけられる。
「沖縄の北部は水族館ぐらいしか知らないんだ。この建物が気になって来てしまったんだけど、周辺の案内を頼んでもいいかな?」
「あ、こちらに周辺の案内図がございますので……」
自分の手元の地図を取り出し説明しようとした。
すると、彼がクスリと笑う。
「安里さん、君に案内してもらいたいんだ。それに、一人で食事をするのも味気ない。お願いできないだろうか?」
「え? 私ですか?」
別荘管理人として、コンシェルジュ的な役割も果たしてきたが、個人的なお誘いにためらい返事が出来ずにいた。
一方で、夢物語を信じていないはずなのにトクトクと心臓が早く動き出している。
こんな素敵な人からお食事に誘われるなんて夢みたい。だけど、彼は本土の人。
どうしよう。
思わず瞳を泳がせる。そんな心の隙間に彼の言葉がするりと入り込む。
外とつながるような大きな硝子窓、リビングテラスの長椅子にゆったりと腰を下ろしている様子はリアル王子。
少し緊張しながら彼の前にあるローテーブルの上にコーヒーを置いた。
「お待たせいたしました。本日のご予定はお決まりですか? 近隣のレストランのご予約や観光などサポートさせていただきます」
直哉はパッと顔をほころばせた。その魅力的な笑顔に惹きつけられる。
「沖縄の北部は水族館ぐらいしか知らないんだ。この建物が気になって来てしまったんだけど、周辺の案内を頼んでもいいかな?」
「あ、こちらに周辺の案内図がございますので……」
自分の手元の地図を取り出し説明しようとした。
すると、彼がクスリと笑う。
「安里さん、君に案内してもらいたいんだ。それに、一人で食事をするのも味気ない。お願いできないだろうか?」
「え? 私ですか?」
別荘管理人として、コンシェルジュ的な役割も果たしてきたが、個人的なお誘いにためらい返事が出来ずにいた。
一方で、夢物語を信じていないはずなのにトクトクと心臓が早く動き出している。
こんな素敵な人からお食事に誘われるなんて夢みたい。だけど、彼は本土の人。
どうしよう。
思わず瞳を泳がせる。そんな心の隙間に彼の言葉がするりと入り込む。