裸足のシンデレラは御曹司を待っている
14
「はー、疲れた」
やっと、家に付き、泣き疲れて眠る真哉をベッドにおろした。
さすがに15キロを超した子供を抱き続けていたのは、かなりの重労働だ。腕に力が入らずプルプル小刻み震えている。
『城間別邸』で電話を受けた後、駆け付けた保育所で、先生に抱かれて泣きべそをかいていた真哉。私の顔を見るなりホッとしたのか、「ママ~」と大泣きし始めた。
園庭で、追いかけっこをしている時に派手に転んでしまって、おかしな手のつき方をしたらしい。左の手首をしきりに痛がっている。頬やおでこにも、擦り傷で赤くなり、見た目もなかなか痛々しい姿になっていた。
「男の子なので、怪我は付きもの気にしないでください」
と言ったものの保育所の先生は、申し訳なさそうに何度も謝ってくれて、こちらの方が申し訳ない気持ちになってしまうほどだ。
急いで、かかりつけのおじいちゃん先生の診療所に連れて行き、レントゲンを撮ってもらったら、骨には異常なしとの事。手首の捻挫という診断で、シップと痛み止めの処方で済んだ。
頬やおでこの擦過傷の消毒の時、また大泣きされて、なんだかヘトヘト。
院外処方箋をもらったけど、薬局に提出しただけで出来上がりを待たずにそのまま帰宅してしまった。
やっと力が戻った手で冷蔵庫の扉を開く。中身を確かめながらつい独り言が出てしまう。
「今日は、オムライスでいいか」
ハムと玉ねぎと卵があるのを確認するとドッと疲れが出た。
「今日は、甘ったれが発動だな」
きっとお昼寝から起きた後はママにべったりになるはず、熱や怪我をした時には、ここぞとばかりにワガママになる。
まあ、しょうがない。
そんな事も子供が小さいうちの特権なのだから。
やっと、家に付き、泣き疲れて眠る真哉をベッドにおろした。
さすがに15キロを超した子供を抱き続けていたのは、かなりの重労働だ。腕に力が入らずプルプル小刻み震えている。
『城間別邸』で電話を受けた後、駆け付けた保育所で、先生に抱かれて泣きべそをかいていた真哉。私の顔を見るなりホッとしたのか、「ママ~」と大泣きし始めた。
園庭で、追いかけっこをしている時に派手に転んでしまって、おかしな手のつき方をしたらしい。左の手首をしきりに痛がっている。頬やおでこにも、擦り傷で赤くなり、見た目もなかなか痛々しい姿になっていた。
「男の子なので、怪我は付きもの気にしないでください」
と言ったものの保育所の先生は、申し訳なさそうに何度も謝ってくれて、こちらの方が申し訳ない気持ちになってしまうほどだ。
急いで、かかりつけのおじいちゃん先生の診療所に連れて行き、レントゲンを撮ってもらったら、骨には異常なしとの事。手首の捻挫という診断で、シップと痛み止めの処方で済んだ。
頬やおでこの擦過傷の消毒の時、また大泣きされて、なんだかヘトヘト。
院外処方箋をもらったけど、薬局に提出しただけで出来上がりを待たずにそのまま帰宅してしまった。
やっと力が戻った手で冷蔵庫の扉を開く。中身を確かめながらつい独り言が出てしまう。
「今日は、オムライスでいいか」
ハムと玉ねぎと卵があるのを確認するとドッと疲れが出た。
「今日は、甘ったれが発動だな」
きっとお昼寝から起きた後はママにべったりになるはず、熱や怪我をした時には、ここぞとばかりにワガママになる。
まあ、しょうがない。
そんな事も子供が小さいうちの特権なのだから。