それでも僕は、君を愛す
元山さんのおかげで、今茉莉母は普通の生活はできるようになった。
だから今は、ヘルパーの利用は辞めて二人で生活している。
ただ料理だけは俺がどうしても心配で、俺と一緒にするようにしている。
相変わらず“お兄さん”呼びで、敬語に無表情だが、俺はそれでもいいと思っている。
茉莉母と一緒にいれるなら、それだけで十分だ。
「お兄さん」
「ん?」
「お腹すきましたね」
「あ、そうだな。
一緒に作ろうか?」
「はい」
「茉莉母の好きなオムライスにしようか?」
「はい」
一緒にキッチンに向かう。
「茉莉母、卵割って?できる?」
「はい」
「そしたら、混ぜて?」
「はい」
「茉莉母」
「はい」
好きだよ……
これも、ひとつの夫婦の形━━━━━━
終
だから今は、ヘルパーの利用は辞めて二人で生活している。
ただ料理だけは俺がどうしても心配で、俺と一緒にするようにしている。
相変わらず“お兄さん”呼びで、敬語に無表情だが、俺はそれでもいいと思っている。
茉莉母と一緒にいれるなら、それだけで十分だ。
「お兄さん」
「ん?」
「お腹すきましたね」
「あ、そうだな。
一緒に作ろうか?」
「はい」
「茉莉母の好きなオムライスにしようか?」
「はい」
一緒にキッチンに向かう。
「茉莉母、卵割って?できる?」
「はい」
「そしたら、混ぜて?」
「はい」
「茉莉母」
「はい」
好きだよ……
これも、ひとつの夫婦の形━━━━━━
終