Second story
ありきたり
目覚ましの音で目が覚める。
「毎日変わらなすぎ。」
今日も当たり前のようにベランダにとまり鳴いている雀にそんなことを呟きながら、しかし私も変わり映えのしない学校へ行く支度を進める。

今の生活に満足してないわけでも悩みがあるわけでもない。
ただ、だからこそつまらない。
勉強も運動も嫌いな私には高校という場が面白くなかった。
学校だけじゃない、バイトもつまらない。
もう、何も楽しくない。












そんな日が近いうちに終わるなんて思いもしなかった。
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