Second story
おかしい
「…ぃ、おい、なぁ、起きろって!大丈夫か」
昨日はそのまま寝てしまったようで誰かに叩き起こされた。
「誰?…ですか?」
少しきつい言い方になってしまったと慌てて付け足す。
昨日はちゃんと布団で寝たはずと不思議に思いながらも目を開ける。
「…っ?!」
あまりの情報量に私の脳は思考を諦めた。
知らない場所にいた。
知らないっていうか、なんていうか。
よく洋画に出てくるお城の廊下ような場所に横になっていた。
石でできた壁に床は大理石のようだった。
灯りもろうそくが立てられている。
いつの時代だよとツッコミながらも一番驚いたのは目の前にいる青年。
「…や、山崎くん…?」
そう。山崎日向だった。
「誰だよ、それ。」
しかし目の前の彼はおかしそうに笑った。
「俺は」
そう言いかけて彼は言葉を止め、
「ついてこい。」
短く、そう言った。
昨日はそのまま寝てしまったようで誰かに叩き起こされた。
「誰?…ですか?」
少しきつい言い方になってしまったと慌てて付け足す。
昨日はちゃんと布団で寝たはずと不思議に思いながらも目を開ける。
「…っ?!」
あまりの情報量に私の脳は思考を諦めた。
知らない場所にいた。
知らないっていうか、なんていうか。
よく洋画に出てくるお城の廊下ような場所に横になっていた。
石でできた壁に床は大理石のようだった。
灯りもろうそくが立てられている。
いつの時代だよとツッコミながらも一番驚いたのは目の前にいる青年。
「…や、山崎くん…?」
そう。山崎日向だった。
「誰だよ、それ。」
しかし目の前の彼はおかしそうに笑った。
「俺は」
そう言いかけて彼は言葉を止め、
「ついてこい。」
短く、そう言った。