夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。
「ウサギ、ありがとう…」
ウサギにお礼を言った
「大好き♡ウサギって言ってくれてもいいよ」
「え…?」
「え…
オマエ、顔こわいから…」
「だってウサギがこわいこと言うから…」
「いいじゃん
それくらい言ってくれても…
それくらいの金額してるから」
「たしかに…
仕方ない
…
大好き♡ウサギ(棒)」
「気持ちがこもってない」
「大好き♡ウサギ(棒)」
「あー、もぉいい
…
気持ちがこもってないの当たり前か…
…
だって
ホントに思ってないもんな…」
ウサギの顔が見れなかった
気持ちがこもってなかったのは
たしかかもしれないけど…
ホントに思ってないわけじゃなくて…
気持ちを込めて言ったら
もっと好きになっちゃうからだよ
冗談でも
今のは少しキツかった
「コートありがとう
それはホントに思ってるから!」
「当たり前だろ!」