プラネタリウム
昼下がり。
大学の学食。
窓から差し込む光は鮮やかに物の輪郭を切り取っていた
――夏がくる。
そんな予感を与えてくれるような快晴。
外では、穏やかに午後の時間が過ぎていくのに
マキのヒステリックな説教は続いた。
「あんなにお似合いだったのにー。顔も悪くなかったじゃない。
バイトなんて辞めちゃえばよかったでしょ。
なんでバイトを優先しちゃうかなぁ?」
そもそも、このバイトを紹介してくれたのはマキだ。
何のバイトをしようがあたしの勝手だと思う。
バイトを辞めろとか冗談じゃない。
まったく反省をしていないあたしを見て、
マキは、声を潜めて付け足した。
「…あたしがヒカル先輩なら、やっぱり「バイト辞めて」ってトーコに言うと思うよ」