【短編】今宵、君の腕の中
あたためあう為の…
「ねぇ……、なんで私に冷たくしてたの?」
ベッドの中、隼が腕枕してくれてて、凄ーく幸せなんだけど。
いろんなことが、うやむやなままだということを思い出して。
思いきって、隼に聞いてみた。
「……俺、冷たかった?」
コクリと頷きながら、頭1個分上にある隼の顔を見上げた。
……っていうか、もしかして冷たくしてる自覚、無かったの?
「全然、私に笑顔見せてくれなかったでしょ?それに……、」
「……それに?」
「私に……、触れてくれなかった。」
最後の方は、視線をさまよわせて段々と声が小さくなってしまった。
だって、こんなこと言わせられるなんて恥ずかしすぎる……/////