お昼寝御曹司とふたりだけの秘密
4 マグカップとお弁当
一週間だけお世話になる予定だった涼本さんの部屋に、もうしばらく住まわせてもらうことになった。
とりあえず紗子には『もう少しだけ涼本さんの部屋にお世話になります』と、メッセージで報告した。金曜の夜に心配して電話をくれて、うちに来なよと言ってくれていたので、早めに伝えたほうがいいと思ったから。
すると『そっか、よかったね。もしかして、香菜の気持ち伝えたの!?』と彼女から返信がきて、慌てて『伝えてないよ!』と送った。
好きだなんて、涼本さんには言えない。一緒に住んでいるのにそんなことを言ったら気まずくなってしまう。
紗子とのメッセージのやりとりを思い出しながら、リビングのソファに座っている涼本さんに目を向けた。
日曜日の今日は、彼と出掛ける。
息抜きに付き合ってくれと言われ、休日に一緒に出掛けようと誘われていたから。
朝からずっと緊張していたけど、お互い支度をはじめて私服に着替えた涼本さんを見たらさらに緊張してドキドキした。
黒のスキニーにTシャツ、カジュアルなジャケットを着た涼本さんもやはりかっこいい。綺麗な男の人という感じで、モデルみたいだと思う。
私服姿は先週も見ているけれど、改めて素敵だなと見惚れていたら、わたしの視線に気づいた彼がこちらに顔を向けた。
「どうした?」
「な、なんでもないです!」
頬を熱くしているわたしに首をかしげる涼本さんから逃げるように玄関へ向かい、全身が映る鏡の前に立って自分の格好を確認した。
とりあえず紗子には『もう少しだけ涼本さんの部屋にお世話になります』と、メッセージで報告した。金曜の夜に心配して電話をくれて、うちに来なよと言ってくれていたので、早めに伝えたほうがいいと思ったから。
すると『そっか、よかったね。もしかして、香菜の気持ち伝えたの!?』と彼女から返信がきて、慌てて『伝えてないよ!』と送った。
好きだなんて、涼本さんには言えない。一緒に住んでいるのにそんなことを言ったら気まずくなってしまう。
紗子とのメッセージのやりとりを思い出しながら、リビングのソファに座っている涼本さんに目を向けた。
日曜日の今日は、彼と出掛ける。
息抜きに付き合ってくれと言われ、休日に一緒に出掛けようと誘われていたから。
朝からずっと緊張していたけど、お互い支度をはじめて私服に着替えた涼本さんを見たらさらに緊張してドキドキした。
黒のスキニーにTシャツ、カジュアルなジャケットを着た涼本さんもやはりかっこいい。綺麗な男の人という感じで、モデルみたいだと思う。
私服姿は先週も見ているけれど、改めて素敵だなと見惚れていたら、わたしの視線に気づいた彼がこちらに顔を向けた。
「どうした?」
「な、なんでもないです!」
頬を熱くしているわたしに首をかしげる涼本さんから逃げるように玄関へ向かい、全身が映る鏡の前に立って自分の格好を確認した。