お昼寝御曹司とふたりだけの秘密
しばらくすると、車は商業施設の地下駐車場に停まった。
ビルの上階には映画館、飲食店があるので、買い物が終わったら昼食を取ろうと話しながら、ショッピングフロアに向かった。
一階のインテリアショップで、どれがいいか涼本さんと悩みながら布団と収納ケースを選んだ。
他にはなにが必要かなと考えていると、かわいいくまのマグカップを見つける。
白いカップの表面に描かれているくまに惹かれて手に取ってみたが、はっとして棚に戻した。
ひとりで使うならいいけれど、涼本さんの部屋で使うのは幼稚って思われるかもしれない。
この前のエプロンを見られて今さらだけど……。
ああでも、すごくかわいいな。
名残惜しむように見つめた後、マグカップから離れようとしたとき、いつのまにか近くにいた涼本さんと目が合う。
「買わなくていいのか?」
「えっ!?」
「欲しくてたまらないって顔していただろ」
わたし、顔に出ていた!?
恥ずかしくてカアッと頬を熱くさせていると、彼がマグカップの並んだ棚へ足を進める。
「これは二種類あるんだな。こっちのくまは、服の色が違う」
「え……そうなんですか? あっ、本当だ、かわいい!」
思わず涼本さんの隣にいってマグカップを確認しながら声を出す。
幼稚って思われたくないのに、しまった!と一歩下がろうとしたら、彼がふっと笑ってマグカップをふたつ手に取った。
ビルの上階には映画館、飲食店があるので、買い物が終わったら昼食を取ろうと話しながら、ショッピングフロアに向かった。
一階のインテリアショップで、どれがいいか涼本さんと悩みながら布団と収納ケースを選んだ。
他にはなにが必要かなと考えていると、かわいいくまのマグカップを見つける。
白いカップの表面に描かれているくまに惹かれて手に取ってみたが、はっとして棚に戻した。
ひとりで使うならいいけれど、涼本さんの部屋で使うのは幼稚って思われるかもしれない。
この前のエプロンを見られて今さらだけど……。
ああでも、すごくかわいいな。
名残惜しむように見つめた後、マグカップから離れようとしたとき、いつのまにか近くにいた涼本さんと目が合う。
「買わなくていいのか?」
「えっ!?」
「欲しくてたまらないって顔していただろ」
わたし、顔に出ていた!?
恥ずかしくてカアッと頬を熱くさせていると、彼がマグカップの並んだ棚へ足を進める。
「これは二種類あるんだな。こっちのくまは、服の色が違う」
「え……そうなんですか? あっ、本当だ、かわいい!」
思わず涼本さんの隣にいってマグカップを確認しながら声を出す。
幼稚って思われたくないのに、しまった!と一歩下がろうとしたら、彼がふっと笑ってマグカップをふたつ手に取った。