仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。
「あぁあっ! れいじさんっ……も、だめっ」
「あぁ、僕もだよ。……穂乃果……っ」
強く腰を打ち付けられ、玲司から与えられる大きな恍惚を身体に流し込んだ。
お腹の上にポタポタと感じた熱。目線を下に動かすと穂乃果のお腹の上に白濁の水溜りができていた。
(あ……すごい……)
男の精子をしっかりと見るのは初めてだった。玲司は子供が欲しいと始めに爆弾発言をしておきながら、まだ一度も穂乃果の中に吐精したことないのだ。
玲司は汗で濡れた前髪を掻き上げながら「今拭くからね」とティッシュで優しくお腹の上に溜まった水溜りを拭いてくれる。その刺激でさえもイッたばかりの穂乃果の身体には強すぎる刺激だったがぐっと奥歯を噛み締めバレないように耐えた。
「穂乃果おいで」
身なりを整えた穂乃果を玲司は自分の腕の中に誘い込む。毎日のこととなってしまった一緒に眠る習慣。穂乃果は無言で玲司の腕の中に入り背を向けて目を閉じた。
背中に感じる玲司の熱が心地よいなんて、そんなはずは無い。そう言い聞かせながら穂乃果はいつの間にか深い眠りに落ちていた。