仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。
「今すぐ君を抱かせて」
肩に顔を埋めてきた玲司は首筋にキスをし返事をまだしていない穂乃果を抱き寄せ一緒にベットに倒れ込んだ。
「え……んっ、ん……」
唇を塞がれ寝転んだままキスを繰り返す。腰を抱き寄せられ足は絡み合い、後頭部を大きな手にを掻き抱かれながら舌が濃厚に絡み合った。息をするのも惜しいくらい少しでもくっついていたくて穂乃果も一生懸命に玲司の舌に絡みつく。玲司に教えてもらったように絡みついて、吸い付いて、離れないと言葉にせずに伝えられるように。
「っはぁ、穂乃果すごくキスが上手になった」
そういった玲司の足の間はきつく抱き寄せられているので穂乃果がしっかりと分かるくらい張り詰めているのが分かる。自分でこれほどまでに大きく滾らせてくれているのかと思うと無性に愛おしくなり、穂乃果はそっと手を伸ばし玲司の熱塊をスーツ越しに撫でた。
「穂乃果?」
「玲司さんにも気持ちよくなって欲しいんです」
穂乃果はムクリと起き上がり玲司の足元まで下がるとおぼつかない手付きで玲司のベルトを外した。
「人並み以下の知識しかありませんが、玲司さんが教えてくれませんか?」
下から見上げた玲司の顔は耳まで真っ赤に染め上がっている。くしゃりと前髪を掻き上げ「はぁ……」と困ったように眉間にしわをよせ玲司は上半身を起こし、穂乃果の両肩に手を添えた。
「穂乃果、それは反則だよ」
「反則、ですか?」
「そう、反則。可愛すぎて反則」
「なっ……!」
裾を掴まれ一気に穂乃果の服を脱がすと玲司は穂乃果の胸の間に顔を寄せた。玲司の吐息が熱くて熱がどんどん胸の間に溜まっていく。