仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。
「わっ、お姉ちゃんいるじゃん! 紬、他の場所にする?」
「いい! ここかくれる!」
「だってお姉ちゃん、ちょっとつめてくださーい」
ぐいぐいと桃果と紬が木の陰に入ってくる。
「ちょっ、三人で隠れたら絶対見つかるわよ」
「だって隠れる場所がないんだもん、ね〜紬」
「ね〜っ!」
紬は隠れることにちゃんと意識できているのか小声で話している。こんなささいなことでも子供の成長が感じ取れた。
「よーし、探すよ〜」
玲司が数を数え終わり三人を探し始めた。息を潜める紬と桃果と穂乃果。