仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。
チリっと首もとに小さな痛みが走る。それも何度も、何度も。やっと、玲司の唇が首もとから離れた。
「あぁ、いい眺めだ。僕のものってしっかりと印を付けておいたよ」
「し、るし……?」
スーッとその印を玲司は指でなぞる。
「キスマーク。穂乃果は肌の色が白いからよく目立つね」
「っ……」
痛みの数だけついているのならそうとうな数が付いているに違いない。うろたえる穂乃果のパジャマのボタンを玲司は丁寧に外していく。その時間がいたたまれなくて穂乃果はギュッと目を閉じた。目を閉じたはずなのにそれでも感じる熱視線に恥ずかしさで身体が燃えそうに熱い。
「こっちにも付けておこう」
あらわになった穂乃果の肌、控えめなレースの白の下着に包まれた膨らみに玲司は吸い付いた。
「んん……」
「あぁ、可愛い」
玲司は柔らかな膨らみを両手で優しく揉む。一定のリズムで形を変える胸の刺激に居たたまれなくなり穂乃果は更にギュッと隙間から光が入らないほどに目を瞑った。