【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
旧校舎の空き教室。




心絆と柚弦はいつもここでお昼ご飯を食べている。




柚弦は心絆が作った柚弦用のお弁当を満足そうな顔で食べていた。




「やっぱりココちゃんのお弁当は美味しいね。これで明日の仕事も頑張れるよ」




柚弦は心絆と2人きりの時は決まって“ココちゃん”と呼ぶ。





それは単に、幼なじみだからという訳ではない。




「全く。夜はちゃんと食べてよ?食べないともう、お弁当作らないからね」





「分かったよ。ねぇ、いつものして?」




お弁当箱を置いて柚弦は心絆の肩に寄り添って、ネコが甘えてくるような仕草をした。




「いいよ」
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