【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「でも杏ちゃんだよ」



「まぁ、日野さんだから許すけど、もうオレたちしかいないんだからオレだけを見てて。ココの目にはオレしかうつってないだろ?」



ずっと触れていた手が頬に添えられてまっすぐな瞳が私を見つめる。



「うん。ねぇ、ゆずくん」




杏ちゃんにまで嫉妬するなんてゆずくんは嫉妬深いなー。




けどそんなところも私は大好きだよ。



「好きだよ心絆。目、つぶって?」



いきなりの名前呼び捨て…!!



私をどこまでドキドキさせたら気が済むのさ、ゆずくんは。



「んん……!ゆず、くん」
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