【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
またゆずくんは……。



いつもは優しいのに時々強引になる。



離れようとしたらまた引き戻されて、



「ゆずくんそろそろ……」



呼吸が辛くなってきた。



「うーん?なーに?俺今、ココに夢中」



余裕のない表情。



いつもより角度を変えながら、私の口を何度も塞ぐ。




ゆずくんの制服を握っている手まで力が抜けてきた。



「ゆずくん」



「だからなーに?」



「えへへ、名前呼びたかっただけ。っ…!」



「可愛いこと言うと、もっとしたくなるよ?いいの?」




いいの。




今日は私がゆずくんに甘えたい気分なんだから。




「ゆずくん、もっとして」



「…可愛すぎ」
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