【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「ナギもそろそろ認めれば?こんなに柚弦くんが元気なったんだし。さっきまで抜け殻みたいに死んだ顔をしてたのはナギだって見ているでしょ?」



えっ!?そんな顔しているところ見たことない。



今だってこんなに笑顔なのに。



それくらい疲れていたんだ。



「それは疲れじゃないの?柚弦は私といて、最高に癒されていたに決まってるじゃない!」



自信満々で胸を張って言う渚にたいして柚弦は冷たい目をしていた。



1度ため息をついて再び心絆の肩を抱き始めた。




「いや、全く。むしろいつも以上に疲れた。ココ不足で倒れそうにもなってたし」




ナギちゃんの迫力に負けたんだなゆずくん。




ゆずくんは自分からの押しは強いけど、相手からの押されると弱いんだよね。



「ココはオレが疲れていたらすぐに気づいてくれるし。渚よりずっと癒される」



ゆずくんもはっきり言うなー。



渚はショックを受けて壁に手を当てて俯いた。



そんな渚のことなんてこれっぽっちも気にしていない柚弦は心絆とイチャつき始める。
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