【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる

「大丈夫。力入れないで、オレに任せて。進藤さんもどう動けばいいか教えくれるから」



「よーし始めるぞー！心絆ちゃんそのままオレの方見て」



照明が当てられたのと同時に緊張して身体が強張り始めた。



「は、はい…！」



緊張して震えてきた。



ゆずくんの足を引っ張らないように自然に。



「ゆず、心絆ちゃんの手を後ろの方に」



ゆずくん自然だ。



これがモデルをしているゆずくんの姿なんだ。



「ふん、何よ素人くさい。進藤さんもよくOKしたわね」



自分がモデルに選ばれなくて不貞腐れている渚は隅っこで理人と共に撮影を見学していた。



「柚弦くんの自然な表情を見たかったんじゃない？見てよ。柚弦くん、心絆ちゃんといるからいつもより表情が柔らかいよ。いつもはあんなに無表情なのに」



柚弦の表情は仕事をしている時の表情ではなく、心絆といて安心している時の表情。




そのせいか、いつもより自然な笑顔が作り出されている。




「そのクールさは売りなのに。あんな顔したら益々ファンが増えるじゃない」