【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「驚いたな。ココがこんなに綺麗になるなんて。次はオレがココのメイクするから」



「私もゆずくんにして欲しい」




私はやっぱりゆずくんにしてもらいたい。




好きな人に綺麗にして貰えるって絶対に嬉しいから。



「進藤さん準備出来ました!」




花弁をカゴいっぱいに入れ、撮影現場のギャラリーにスタンバイした理人。




準備が整ったと報告を受けた進藤はカメラを柚弦と心絆に向けた。




「こっちはいつでも大丈夫だ。理人、お前のタイミングで散らせ!」




りっくんはすぐに花弁を上から散らした。




進藤さんはその瞬間を逃さないのにカメラのシャッターを押し始める。




私も抱えたままゆずくんはゆっくりと回って色んな角度を演出する。




花弁を纏った2人はまるで舞踏会で踊る、王子様とお姫様のよう。



そんな2人の光景に周りのスタッフたちは仕事忘れ、完全に心が奪われている状態になる。
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