【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
腕にしがみついた渚が全然離れようとしない。



ココ以外の女の子にこんなことされるなんて耐えきれない。



「渚、離して」



「いーや!今日はあたしが柚弦をひとりじめするんだから」



はぁ…。




早く帰りたかったのに。



「ねぇ、柚弦。どこに行く?」



「家に帰りたい」



ココとご飯行けないと思った瞬間に食欲が失せた。



無駄な時間を過ごすくらいならファッションの勉強したい。



「えぇー。せっかくなんだから何処か行きましょうよ〜。カフェとかさー。柚弦お腹すいてないの?」



「すいてない。あ」




立ち止まったのは本屋さん。




ここでデザインの本でも買ってこうかな。
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