【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「まぁね。渚、意見聞かせてよ。オレってデザイナーに向いてるか」



「それはやってみないと分からないわね。どうしてやろうと思ったの?」



「昨日理人がデザインした服を着たココを見て思ったんだ。ココにはオレがデザインした服を着て欲しいって。だからデザインについて勉強したいって思った」



いつも服を選んで喜ばせていたのはずっとオレだった。



だからこそオレは自分でデザインした服をココに着て欲しい。



重いって思われるかもしれないけど、これがオレの愛情表現。



オレ自身の気持ちを表情できるのはこの得意分野であるファッション。



好きな子を笑顔にできることがオレの幸せだ。



「また心絆って…」



ココのことを口に出すと渚が怒るのはもう慣れた。



しかしここは本屋。



大声出されても周りに迷惑するだけだから早く買って出よう。
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