【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる

「……やだ」




柚弦のわがままに堪忍袋の緒が切れた心絆は感情のまま怒りをぶつけた。




「もう、いい加減にしてよ！いつまでもそんな子供みたいに拗ねないで！ゆずくんなんか知らない！！」




心絆はそのまま柚弦を残して空き教室を出て行った。




ゆずくんは私の気持ちなんて分からないんだ。




表に出る仕事をしているんだから内面もきちんとして欲しい。




お節介だって自分で分かってる。




けど、ゆずくんをあのままにしていたらダメになると思うから私はきつく怒るんだ。





疲れているのは分かるけど…。





もう〜こんなことにイライラする自分が嫌！