【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
油断していると、手に熱い味噌汁が落ちてきた。




「アツ!」





慌ててお玉から手を離して火傷した手を抑える。





「ココ!」





気づいた柚弦が心絆の方に急いで駆け寄って、水道の水をめいいっぱい出して手を冷やしだした。





「大丈夫?痛くない?」






「大丈夫だよ。ありがとうゆずくん」





妄想しながらお味噌汁注がないようにしないと。





これはかなり危険だ。





「そのまま冷やしていて。床はオレが片づけるから」





「いいよ。それくらい自分でやるから」






嬉しいけど、ゆずくん疲れているし。





これ以上迷惑かけたくない。
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