【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「今のところ痕はないね。お風呂上がったら薬塗ろうか」




痛いの痛いの飛んでけをするかのように柚弦は心絆の手を撫でて優しく包み込む。





「ありがとうゆずくん」






そこまでの痛みはない。






ゆずくんが早めに冷水に手をつけてくれたおかげだ。





「心配だから一緒に入ろうかな?」






その綺麗な顔でとんでもないことを口に出したよこの人は…!!






「ダメ!それは犯罪です!一緒になんか入りません!」





「昔は入ってたのに?」






昔って保育園時代の話でしょ!?





今はお互い中学3年生なんだよ!





「それに恥ずかしいし。もう、そんな歳じゃないんだから変なこと言わないで…!!」





身体も成長して、思春期真っ盛りの私たちが一緒にお風呂になんて入ったら…!






考えただけでも恥ずかしくて死ぬ………。
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