【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる

そんな不安の中、今日も1日が始まる。





時間が経つにつれて、クラスの人も学校に到着し始めた。皆、1度は心絆の方を見ている。





杏子とは普段通りに話しているけど、その視線を感じる度に、一瞬怖くなる。




ヒソヒソと話す声、時々舌打ちをされることも。気のせいだと杏子は言ってくれた。




それでも怖くなってぎゅっと手を握りしめて涙を必死にこらえた。





1日中杏子と行動して、ようやく放課後になった。





１日がとても長く感じた。ずっと人の視線が刺さり、メンタルが不安定になることも。





「疲れた〜。杏ちゃん今日はありがとう」





「私も疲れたよ。やっぱり皆、心絆のこと見てたね」