【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「うん。ゆずくんも学校に来れなかったし」


「連絡は?」


「まだきてない…。いつもはどれだけ忙しくても1回は連絡きてたからなんだか不安になってきちゃった」




杏子はぎゅっと心絆の手を握った。



「大丈夫。私がいるから」



「うん…」



これが明日も続くと思うも辛い。それ以上に杏ちゃんにも負担をかけている。



早く解放してあげたい。苦しむのは私たちだけで十分。どうか、杏ちゃんには何事もありませんように。



その夜。ようやく柚弦から1件のメッセージが届いた。
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