【完】ネコ系男子は幼なじみだけに素顔を見せる
「ココもオレのためにメニュー考えて作ってくれたなら、それは立派な努力だよ。ご馳走様でした!」



見事に完食した柚弦は食べて直ぐに心絆の膝に寝転がる。



「食べてすぐに横になったら牛さんになるよ?お腹にも悪いし」



あれ?いつもならすぐに言い返すのに。



スースーと寝息が聞こえてきた。



寝てる!?…よっぽど疲れたんだね。



心絆は柚弦の頭をそっと撫でて、無防備になった額にキスをした。



全然起きない。



ふふ。ゆずくん、お疲れ様。



私も少し寝よう。昨日はずっとゆずくんが心配で眠れなかったし。



こうしてゆずくんと一緒にいると安心して気が緩む。



ゆずくんが私のいる時には必ず菅生を見せるように、私もゆずくんといると素の自分が出せるんだよ。



相手に素直な自分を出せる関係って素敵だよね。いつまでもそんな関係を続けていきたいな。
< 91 / 208 >

この作品をシェア

pagetop