冬物語


―パシン
「触んな。」


そう言って、手を払われた。


「これ以上、期待させんなよ。」


「…みっ迪…?」


「なぁ冬菜。俺達別れよ。」


―"別れよ"


自分の耳を疑った。


「え?なんで…?」


涙が出てきそうになったけど、ギュッとこらえて震える声で聞く。




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