冬物語


――次の日


迪と一緒に行かない朝は足取りが重くて、楽しいと思えなかった。


「おはよ…って冬菜どうしたの?その目?」


のりには心配かけたくなくて、嘘をついた。


「昨日、動物系のDVD見たから。」


「なんだ。冬菜そういうの弱いもんね。」




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