冬物語


いつもよりとげがある感じで怖かった。


「じゃぁ8時でも、9時でも待ってるから。」


「冬菜…いい加減にしろ。」


それを聞いたあたしは、涙しか出てこなかった。


口から何も言葉が出なかった。


「じゃぁ。」


昨日と同じように、迪はあたしに背を向けた。



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