冬物語


今、振り向いたら、泣き顔の冬菜を見てしまう気がするから。


――放課後


校門に向かって、歩いていく冬菜の姿を見た。


いつもなら、隣にいるはずの俺がいない。


当たり前だ。
俺達は終わったんだから。



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