冬物語


「だって迪に迷惑かけちゃうでしょ?」


「馬鹿じゃねぇの?」


―…ビク


ちょっとだけ迪が怖かった。


「女なんだから泣けばいいじゃん。」


その一言で、大きな粒が目からたくさん出てきた。


やっぱり迪がいなきゃやだ。
迪がいない毎日なんてありえない。



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