冬物語


前まで別れるなんて嫌だ。
側にいてほしい。


そう思っていたけど、今ならきっと諦めがつきそうな気がした。


足を一歩踏み出そうとした時―…


今の状況がすぐに理解できなかった。


「…み…ち…?」


迪が強い力で、あたしを抱きしめていた。




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