Snow-White
私は、この森で生まれたの。
ある人がね、私に料理の仕方を教えてくれた。
そうね、それで、自分を守ることも教わったわ。
何年も前の話ね。
その人は、私を置いて、どこかに行ったわ。
昔はよく、小鳥たちと歌っていたけれど、
最近は、私一人の世界となってしまったわ。
私は、ある人に、白雪姫、と名付けてもらったわ。
私が白くて、雪のように美しいからね。
名前のように美しくなった訳ではないのよ。
私が美しいから名前も美しいの。
この世界って安全なの。
だって、私以外住んでいないもの。
だけど、よく、私を訪ねてお客さんが来るわ。
ふふ、またお客さんね。