Snow-White
樹「その人達はすぐ帰るのか?」
「お祖父様から教わったわ。
林檎をくれるお婆さんはいい人だけど、
それ以外の人は、私の命を狙ってるって。」
慎「だから?」
「ナイフで切っているわ。」
全員が言葉を失った。
陸「、、、お客さんが来ないときは?」
「お客さんのところに会いに行くわ」
壱馬「森から出てるのか?」
「ええ、だってそれが私のお仕事よ」
北人「仕事、、、?」
「指定された人に会いに行って、ナイフで切るの。
私お料理上手だから、よくお仕事が来るわ」
、、、殺し屋。
ここには、かつての知っている”白雪湖波”の姿はなかった。
彼女は、別人”白雪姫”だった。
「もう、戻ってこないのか?」
壱馬は問うが、
「何処に?
誰かわからないし、知らないもの。
ついて行く気はないわ。」
と、きっぱり白雪が言う。
「誰かわからないって、今教えたよ?」
と陸。
「私は白雪姫よ。貴方達は何か勘違いをされているわ。」